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BSDBerkeley Software Distribution

BSDとは、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)の開発者グループが開発・配布していた、UNIX系OSおよび関連ソフトウェア群。多くの商用あるいはフリーの派生OSを生み出し、「BSD系OS」と総称される。

 

最初のBSDはAT&Tベル研究所(当時)が開発したオリジナルのUNIXを改良した1BSDで、1978年に開発され、UCB内や他の大学のコンピュータ科学の研究者らに提供された。その後2BSD、3BSDと版を重ねるにつれ、OSの中核部分だけでなくテキストエディタなど関連するソフトウェアが追加され、有力なUNIX実装の一つとして広まった。

1980年代には米インテル(Intel)社のマイクロプロセッサ(当時の80386)を搭載したパソコン向けにBSD/386(BSD/OS)と386BSDという二つの異なる派生OSが移植され、後者からはFreeBSDなど有力なパソコン向けUNIX系OSが派生することになる。

1992年にはUNIXの権利を持つAT&Tに訴訟を起こされるなどの問題にも見舞われたが、1995年に4.4BSD-Lite Release 2を持ってオリジナルのBSDの開発は終了した。

BSDはUNIX系OSで初めて本格的にTCP/IPによる通信をサポートし、主に大学や研究所が参加していた初期のインターネットで広く利用された。「BSDソケット」あるいは「Barkeleyソケット」と呼ばれる仕組みで容易にネットワークを利用するプログラムを作成することができるようにしたのが大きな特徴で、この仕組みは後に単にソケットと呼ばれるようになり他のOSでも標準的に組み込まれるようになった。

BSD系OS

大学でBSDを使って学んだ、あるいは開発に参加した学生がコンピュータ業界に広まったことや、現代でいうフリーソフトウェアのように自由に改変や再配布を認める配布条項を適用していたことから、BSDから派生した数多くのUNIX系OSが生まれた。

商用OS製品としては、当時の米サンマイクロシステム(Sun Microsystems)社が開発・販売していた初期のSunOSや、米デジタルイクイップメント社(DEC)のUltrix、米ネクスト(NeXT)社のNeXTSTEPおよびOPENSTEPなどがよく知られる。NeXT社の製品からは後に米アップル(Apple)社のMac OS X、現在のmacOSが派生している。

また、米IBM社らが設立した業界団体Open Software FoundationではBSDからOSF/1を開発し、これを元にIBM社のAIX、米ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard/現HPE)社のHP-UX、DEC社のDigital UNIXなどが派生した。

フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアとしては、最も普及しているFreeBSDを始めとして、NetBSDやOpenBSDなどが生まれている。これらはパソコン向けのいわゆるPC-UNIXとしてLinuxに次いで広く利用されているほか、ネットワーク機器のOSの基盤として組み込まれることも多い。

BSDライセンス

初期のBSDは配布条項などが整備されていなかったが、1989年に公開された4.3BSD Net/1で「BSDライセンス」と呼ばれる利用許諾契約が適用されるようになり、オープンソースソフトウェアの標準的なライセンスの一つとしてBSDと無関係なソフトウェアでも広く利用されるようになった。

GPLなどと異なり派生ソフトウェアに同じライセンスを適用することを求めない点が大きな特徴で、BSDライセンスが適用されたソフトウェアは商用や非公開の用途での利用がしやすいとされる。この特徴を持つライセンスを「BSDスタイル」と総称することがあり、ApacheライセンスMITライセンスなどが含まれる。

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